今回は、以前ご紹介した「急成長する人の2つの印象戦略」の中から、“横の戦略”にあたる部分にフォーカスしてお届けします。
特に、「安心させ、信頼され、仕事を任される方法」について解説していきます。その名も――
信頼獲得Yフォース戦略!
この記事を最後まで読んでいただければ、上司や先輩から「もう一人前だね!」と認められ、信頼され、自由度の高い働き方ができるようになるヒントが得られます。ぜひ最後までお付き合いください。
成長する人、伸び悩む人の違いはどこにある?
新入社員として職場に配属されると、同期の中でも成長スピードには大きな差が出てきます。早々に成果を出して昇進していく人もいれば、なかなか評価されず埋もれてしまう人も。
この差はポテンシャルの違いなのでしょうか?
…実は、違います。
どんなに高い能力を持っていたとしても、配属先の上司や先輩のマネジメントスタイル次第で、その力が潰されてしまうこともあるんです。
つまり、パフォーマンスは「能力 × 環境」で決まる。
この“環境”の影響は、想像以上に大きいんです。
「上司の目線」に立ってみよう
では、どうすれば上司や先輩から「信頼できる」と思ってもらえるのでしょうか?
そのためには、まず「上司・先輩の視点」に立って物事を考えてみることが大切です。
ここで登場するのが、心理学者ダグラス・マクレガーが提唱した「X理論・Y理論」です。
X理論とは?
人間は本来怠け者で、命令・管理されないと働かない。
→ アメとムチで管理し、失敗したら叱責するスタイル。
Y理論とは?
人間は本来自ら進んで働くもの。魅力ある目標や責任を与えれば、自発的に行動する。
→ 自主性を尊重し、裁量を与えて成長を促すスタイル。
企業ではこのX・Yのスタイルを、部下のタイプやスキルによって使い分けています。
「Y理論マネジメント」を受けるために
あなたはどちらのマネジメントスタイルを望みますか?
多くの人が「Y理論的な自由で信頼された環境」を望むはずです。
実は私自身、新人時代にこの「Y理論的マネジメント」を早々に引き出すことに成功しました。結果、配属後たった2週間~1か月で、1人で仕事を任されるようになったんです。他の同期は1年以上、長い人で3年も細かな管理の下で働いていましたから、かなり異例のスピードでした。
この違いを生むのが、今回紹介する「信頼獲得Yフォース戦略」です。
Yフォース戦略のポイント①
「聴いて理解している」と“感じてもらう”
ただ聞くのではなく、「ちゃんと聴いてくれているな」と思ってもらうことが重要です。
具体的には、
- メモを取る
- うなずき・相槌・復唱
- 質問・要約
などのリアクションが鍵となります。
上司や先輩の話を聞くときに、メモを取りながら頷いてみましょう。それだけで「この人なら、同じことを何度も聞いてこないだろう」と安心してもらえます。
さらに、話の要点を要約したり、質問を投げかけると、「この人、ちゃんと内容を咀嚼して理解してるな」と感じてもらえます。
Yフォース戦略のポイント②
「放っておいても安心できる」と思わせる
次に重要なのが、「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」の姿勢です。
Y理論で接してもらいたければ、あなたが「必要なときにしっかり報連相してくれる人」だと思ってもらう必要があります。
そのために必要な3つの行動はこちら:
- 即レスを心がける
チャットやメールに素早く返信することで、「この人なら放っておいても大丈夫」と安心感を与えます。 - 事前に進捗報告のタイミングを宣言する
「3時間後に一度報告します」「定時前に報告します」と自分でチェックポイントを提示すれば、不要な干渉を減らすことができます。 - 悪いニュース・予兆は素早く共有する
失敗を隠したくなるのが人間ですが、問題があれば早めに共有することで、チームでのリカバリーが可能になります。これができると、圧倒的な信頼を得られます。
まとめ:信頼され、任される人になるために
「信頼獲得Yフォース戦略」は、上司・先輩の視点に立ち、「この人なら放っておいても大丈夫」と思ってもらうための具体的な方法です。
- 「聴いて理解している」と感じてもらう
- 「放っておいても安心」と思ってもらう
この2つを徹底できれば、あなたの働き方は一気に自由で裁量の大きなものになります。
最短で一人前と認められたい方、信頼されて任される働き方を手に入れたい方は、ぜひ今回の内容を実践してみてください。
ライフビジネスアカデミアでは、社会で活躍したいビジネスパーソンのために、自己啓発・自己研鑽のヒントを発信しています。
今後も、働き方や人間関係、キャリアアップに役立つ情報をお届けしていきますので、ぜひチャンネル登録(またはこのブログのブックマーク)をよろしくお願いします!