こんにちは、ツシマユウキです!
今回は、会議や議論がうまく進まない…といった悩みを解決してくれる「6色ハット思考法」をご紹介します。
この手法は世界的に知られているにも関わらず、日本ではまだあまり浸透していません。
しかし、知っているだけでチーム思考も一人での深い思考も劇的に変わる、非常に強力な“思考整理のツール”です。
なぜ「6色ハット思考法」が必要なのか?
会議が迷走する、意見が偏って議論が深まらない…
そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか?
・一人の発言にみんなが同調してしまう
・否定的な意見が出ると空気が悪くなる
・アイデア出しのつもりが、延々と批判合戦になる
こうした問題を解決するのが「6色ハット思考法」です。
この思考法を使いこなせば、議論の質は一気に向上し、
一人で考えるときにも多角的な視点から深い結論を導けるようになります。
「6色ハット思考法」とは?
この思考法を提唱したのは、水平思考(ラテラルシンキング)で有名なエドワード・デ・ボノ博士。
6色の“帽子”をかぶることで、思考の種類を明確にし、バランスの取れた議論を可能にします。
各ハットの役割
ハットの色 | 役割内容 |
---|---|
白(ホワイト) | 事実・データ・中立的情報 |
赤(レッド) | 感情・直感・好み |
黒(ブラック) | 否定的意見・リスク・弱点 |
黄(イエロー) | 楽観的意見・メリット・可能性 |
緑(グリーン) | 創造的思考・代案・新しい視点 |
青(ブルー) | 全体の進行管理・メタ思考 |
それぞれのハットを“明示的に使い分ける”ことで、チーム全体の思考が整理され、
感情や立場のぶつかり合いではなく、「視点の切り替えによる建設的な議論」ができるようになります。
実践例:新しい商品開発の会議での使い方
それぞれのハットの使い方を具体的に見ていきましょう。
① ホワイトハット(事実・データ)
- 感情を排除して、客観的な情報のみを扱う。
- 例:「20代女性の約45%がこの商品に関心を持っているという調査があります」
② レッドハット(感情・直感)
- 論理ではなく、感じたままを表現する。
- 例:「この企画、正直あまりワクワクしないんですよね」
③ ブラックハット(リスク・懸念)
- 問題点やリスクを積極的に探す。
- 例:「価格が高すぎると感じられるかもしれません」
④ イエローハット(メリット・楽観)
- 強みやポジティブな側面に目を向ける。
- 例:「この商品が話題になれば、若年層への認知が一気に広がるかもしれません」
⑤ グリーンハット(創造・代案)
- 制限を外して自由な発想をする。
- 例:「リアルイベントやコラボ商品と連動させるのも面白いかも」
⑥ ブルーハット(進行・統括)
- 全体を俯瞰し、議論の流れを調整する。
- 例:「リスクもあるがブランド価値向上の可能性も大きい。まずは試作品を限定的に出してみましょう」
一人で考えるときにも使える!
この6色ハット思考法は、チームだけでなく「一人の思考整理」にも非常に有効です。
例:「副業を始めるべきか迷っている場合」
- ホワイト:現在の収入や空き時間、法的条件などを整理
- レッド:「ワクワクするけど不安」「やりたいけど家族の目が…」
- ブラック:「本業に支障が出るかも」「失敗したら時間のムダ」
- イエロー:「成功すれば収入UP」「やりがい」「スキルアップ」
- グリーン:「まずは週1回から」「SNS発信からスタート」
- ブルー:「1ヶ月だけ試してみる」と行動をまとめる
このように、6つの視点を順番に切り替えるだけで、
バランスの取れた納得のいく判断ができるようになります。
効果的に使うための3つのコツ
- 最初に“ブルーハット”を明確にする
→ 誰が進行役かを最初に決めましょう。 - 帽子の順番をあらかじめ決めておく
→ 例:白→黒→黄→緑→赤→青 と流れを構造化すると混乱しません。 - “今どのハットか”を明示して話す
→ 「今は黒ハットとして言いますが…」と前置きすることで衝突が減ります。
まとめ
「6色ハット思考法」は、思考の視点を6つに分けて明確にすることで、
議論を整理し、チームの創造性と生産性を高める強力なフレームワークです。
- 感情的な衝突を避けたい
- 会議を効率化したい
- 一人での思考にも深みを持たせたい
そんな方に、ぜひ取り入れていただきたい思考術です。
最後に
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