世代間のギャップを力に変えるコミュニケーション術
― 昭和・平成・令和が混在する職場で成果を出すために ―
こんにちは、ツシマユウキです。
あなたの職場には、昭和世代・平成世代・令和世代が同時に働いていませんか。
価値観や働き方の違いに戸惑い、コミュニケーションの難しさを感じたことがある方も多いでしょう。
ベテラン社員は若手世代に違和感を覚え、
若手世代は年配の価値観を「古い」「面倒だ」と感じる。
こうした状況を、
「ジェネレーションギャップだから仕方ない」
「時代が違うから分かり合えない」
で片付けてしまうと、職場は噛み合わないまま、不幸な環境になってしまいます。
本記事では、世代間のギャップを対立ではなく価値に変えるコミュニケーションについて解説します。
異なる世代の考え方を理解し、互いの強みを活かしながら「新しい時代」をつくるための視点をお伝えします。
令和世代から見た「昭和世代が理解できない点」
まずは、令和世代・若手社員が感じやすい違和感を整理してみましょう。
- 仕事の指示は出すが、「なぜそれをやるのか」を説明してくれない
- 納得感がないとモチベーションが上がらない
- 根性論や上下関係が厳しく、意見を言いにくい
- 残業や飲み会が多く、働き方の柔軟性がない
- メールやチャットで済む話を、突然電話でしてくる
- データ共有できるのに、紙で回覧する
- オンラインより対面主義
- 飲みに行かないと人間関係が築けないと思っている
令和世代にとっては、「合理性」「納得感」「多様性」が重視されるため、こうした行動が理解しづらく感じられます。
昭和世代から見た「令和世代が理解できない点」
一方で、昭和・年次の高い世代から見ると、次のような不満が生まれがちです。
- 指示を素直に受け取らず、背景や理由を細かく求めてくる
- 努力や我慢の価値を軽視しているように見える
- 礼儀やマナーが薄れていると感じる
- 仕事に没頭し、時間を忘れて打ち込む社員が少ない
- 直接話すことを避け、メールやチャットを好む
- 紙やハンコを時代遅れと決めつける
- 会議中にスマホを見ている
- 回り道や地道な努力を避け、最短ルートばかり探す
- すぐにハラスメントだと捉え、会社や上司から距離を取ろうとする
昭和世代にとっては、「覚悟」「責任」「努力の積み重ね」が重視されてきたため、違和感を覚えるのも無理はありません。
昭和世代は本当に「間違っている」のか?
時代は令和です。
正直に言えば、昭和世代は時代の流れの中で分が悪い立場にあります。
しかし、昭和世代の価値観が全面的に間違っていると言えるでしょうか。
そんなはずはありません。
重要なのは、
- 相手の「悪いところ」だけを見るのではなく
- 相手の「良いところ」にも目を向けること
- そして同時に、自分自身の価値観の長所・短所にも目を向けること
ここで必要になるのが、自己理解と他者理解です。
自己理解とは何か
― 「当たり前」を疑う力 ―
自己理解とは、
自分の価値観を客観的に見つめることです。
私たちは無意識のうちに、
「これが当たり前」
「こうするのが普通」
と思って行動しています。
しかし、その多くは
時代背景や個人的経験によって作られたものです。
- 昭和:上司の指示に従うことが正義
- 令和:理由を理解し、納得した上で動きたい
どちらが正しいかではなく、
違いが存在することを知ることが大切なのです。
他者理解とは何か
― 否定せず、受け止める ―
他者理解とは、
相手の価値観をそのまま受け止めることです。
自分と違う考え方に触れると、
人はつい否定したくなります。
しかし、そこで一呼吸置き、
- なぜそう考えるのか
- どんな経験や背景があるのか
を問いかけ、相手の視点で世界を見てみてください。
理解はできても、納得できないこともあるでしょう。
それで構いません。
相手の価値観を認めることと、
自分の価値観を捨てることは別だからです。
違いを「価値」に変えるかかわり方
自己理解と他者理解の先にあるのが、
違いを価値に変えるコミュニケーションです。
- 自分の考えだけが正しいと思わない
- 相手の強みを認める
- 異なる視点を掛け合わせる
昭和世代の経験値と、
令和世代の柔軟な発想が組み合わされば、
より強いチームが生まれる可能性があります。
そのためには、
安心して意見を言い合える心理的安全性の高い環境が不可欠です。
世代ごとの価値観は、どう作られたのか
ここからは、世代背景が価値観に与えた影響を整理します。
昭和世代
戦後復興から高度経済成長期を支えた世代です。
- 終身雇用・年功序列が当たり前
- 会社は家族のような存在
- 根性・勤勉・忍耐が美徳
我慢して働き、昇進して初めて意見が通る。
だからこそ「部下は指示で動くもの」という考えが自然に形成されました。
なお、現在の年次の高い平成世代も、
昭和世代に育てられた世代である点は重要です。
平成世代
バブル崩壊後の不安定な経済、IT革命を経験しました。
- 終身雇用の崩れ
- 成果主義の導入
- 多様な価値観の混在
昭和的価値観と新しい価値観の狭間で、
変化の過渡期を生きてきた世代です。
令和世代
情報化・グローバル化・多様性の時代です。
- 自分らしさ
- ワークライフバランス
- 社会課題への意識
学校教育でもSDGsやダイバーシティを学び、
共感や柔軟性を自然なものとして育っています。
一方で、平成世代から見ると、
「まだ地盤が固まっていない価値観」に見えることもあります。
正解は一つではない。だから対話する
各世代の価値観は、
前の世代を引き継ぎ、壊し、再構築しながら続いてきました。
何が正解か。
明確な答えはありません。
だからこそ、
対話を通して探し、つくっていく必要があるのです。
過去の経験と、新しい希望をつなぐ。
それができる人が、令和時代を生き抜いていきます。
対話に不可欠なスキルは「傾聴」
対話において最も重要なスキルは、傾聴です。
相手の話を遮らず、評価せず、理解しようと聴く。
この姿勢が、世代間の信頼関係を支えます。
※「傾聴再入門」をテーマにした動画も公開していますので、
スキルアップに関心のある方はそちらも参考にしてください。
まとめ
世代間ギャップは、
対立の原因にもなりますが、創造の源泉にもなります。
- 自己理解
- 他者理解
- 違いを価値に変える対話
この3つを意識することで、
世代を超えた強いチームは必ずつくれます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
